Bizcocho de yogur (3) – ヨーグルトのビスコッチョ (3) 調理編

ビスコッチョ材料

初のホームステイで私を激太りさせた魅惑の Bizcocho ビスコッチョに15年の時を経て対峙する日がやってきた。といっても、ただ混ぜて焼くだけなのだが。

ステイ先の Pilalr ピラールは、ボールに卵を割り入れ、そこにダノンヨーグルトをカパッとあけると、そのカップでオイル、砂糖、小麦粉を計って次々とボールに投入していた。カップの中がオイルでベタベタでも、そのベタベタに小麦粉がへばりついても、最後はゴムベラでこそげればいい。ダマなんて気にしないのだ。

ああ、なんとスペインっぽいのだろう。

これでいい、これでいいんだ。
こんな作り方でも仕上がりになんの遜色もなかったではないか。

と言い聞かせようとしたものの、せめて粉はふるいたい。

ということで、そこそこズボラな日本人が、そこそこズボラに作るビスコッチョのレシピは以下の通り。

【材料 ingredientes】

ダノンビオ 脂肪0 みかん&柚子 1 パック (75g)
オリーブオイル ヨーグルトカップ 1
砂糖 ヨーグルトカップ 2
薄力粉 ヨーグルトカップ 3
ベーキングパウダー 10 g
2 個
レモン(もしくは他の柑橘)の皮 すりおろし 1 個分

 

paquetes
【レシピ receta】 18cm 型 1台

0. 事前準備
1) ダノンヨーグルトは1、2個、先に食べてパックを洗っておくと、オイルと粉・砂糖を別々に計量できる(スペイン人流なら不要)
2) 薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく(スペイン人流なら不要)
3) オーブンは180℃に予熱しておく
4) 型にオリーブオイルを塗っておく

IMG_01991. ボールに卵を割り入れ、砂糖を加え、泡立て器で砂糖が溶けるまで混ぜる。

 

 

Bizcocho receta22. ヨーグルトを入れてさらに混ぜる。

 

 

Bizcocho receta33. オリーブオイルを入れて、もったりするまでよく混ぜる。

 

 

Bizcocho receta44. ふるった薄力粉とベーキングパウダーを数回に分け、ダマがなくなるまで泡立て器でしっかり混ぜる(スペイン人流ならふるわずカップ1杯ごとによく混ぜる)。

 

Bizcocho receta55. 柑橘の皮を表面だけすりおろして入れ、全体を混ぜる。 (今回は家にあった甘夏の皮を使用。白い部分まですりおろすと苦いので注意。すりおろす前によぉ~く洗っておくこと)

 

Bizcocho receta66. 型に流し込み、180℃のオーブンで30分焼く。焼きあがったら、20cm ほどの高さから型ごとストンと落として空気を抜く。熱いうちに型からはずし、アルミホイルをかぶせてしっとりさせる。焼き上がり直後より、翌日以降がさらにおいしい!

 

ああ、これぞ Pilar ピラールのビスコッチョ…。
Bizcocho

 

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Bizcocho de yogur (2) – ヨーグルトのビスコッチョ (2) リサーチ編

ROYAL

スペインで生活して驚いたことの一つ、それはスーパーに占めるヨーグルト売り場の広さとその種類の多さだった。陳列ケースの端から端までヨーグルト。見たこともないフレーバーがずらりと並び、いつも圧倒されていた。レモン味は定番中の定番、日本のスーパーには売っていない、と言ったらスペイン中が驚くに違いない。

そんな記憶を呼び起こしてみるものの、やはりスペインのヨーグルトは、同じダノンでも日本のカップより大きかったように思う。

ダノンのホームページをスペイン版と日本版で確認したところ、やはり容量が異なっていた。

スペイン 125g
日本    75g

かなり小さい。

次にベーキングパウダーだ。「スペイン_ベーキングパウダー」でネット検索するとすぐに見覚えのあるパッケージに行きあたる。「Royal」。そうそう、こんな赤いパッケージだったっけ。早速、成城石井と KALDI へ偵察に向かうものの、小袋入りの箱は見当たらない。113g入りの缶を購入するも、小袋の容量問題は解決しなかったため、ネットでしつこく検索するとひと袋 16g だということが判明した。日本のベーキングパウダーは5g入りが主流なのに比べると、かなりの量だ。

これで必要な情報はそろった。ダノンヨーグルトのカップで計量する砂糖、薄力粉、オリーブオイルの比率は一定なのだが、そもそもカップが小さいので、その他の材料(卵、ベーキングパウダー)の量を調整する必要がある。

ヨーグルト   比率       卵      BP
 スペイン 125g 5    3 個   16   g
 日本    75g 3    1.8個    9.6g

この比率で日本のダノンヨーグルトを使うと、Pilar ピラールのビスコッチョの材料は以下の通り。

ダノン レモンヨーグルト 1 パック (75g)
オリーブオイル ヨーグルトカップ 1
砂糖 ヨーグルトカップ 2
薄力粉 ヨーグルトカップ 3
ベーキングパウダー 10 g
2 個
レモンの皮 すりおろし 1 個分

しかし。

レモン味ヨーグルトはどこにも売っていない。そこで、ダノンジャパンに問い合わせてみると、以下の回答があった。

ダノングループでは、各国が、グループ内の他の国で販売している製品を参考に、自国のお客様の嗜好に合わせ、味やサイズ、舌触りなどの製品デザインを決定いたします。弊社におきましては、2013年6月頃より夏季限定として「ダノンビオ 脂肪0レモン&ライム」を販売しておりました。季節限定製品のため、現在は販売しておりません。

ということで、レモン味の復活を待っていると、いつまでたってもビスコッチョを作れそうにないので、味を変更し、レシピ確定。

ダノンビオ 脂肪0 みかん&柚子 1 パック (75g)
オリーブオイル ヨーグルトカップ 1
砂糖 ヨーグルトカップ 2
薄力粉 ヨーグルトカップ 3
ベーキングパウダー 10 g
2 個
レモン(もしくは他の柑橘)の皮 すりおろし 1 個分

 

よし、作ろう

 

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Bizcocho de yogur (1) – ヨーグルトのビスコッチョ (1) エピソード編

yogur

甘い物の苦手な私を2ヶ月で5kg増の道に至らしめた主犯格、それが Bizcocho de yogur – ヨーグルトのビスコッチョ(スポンジケーキ)だ。

初めてのホームステイ。一日三食白米三昧、純日本人の私が、突然豆やジャガイモ、少量のパンが主食の、いわば「炭水化物抜きダイエット」に近い状態に追い込まれ、体と脳は極端に不足した糖を欲したのだろう。ステイ先の Pilar ピラールが私のために作ってくれたビスコッチョを義理立てしてほんの少し口にすると – 止まらなくなった。2日でワンホールを平らげるようになり、三十路にして背中に肉がつくたびに痛みを感じるほどの急成長期を迎えた。

甘い物の苦手な私を虜にしたピラールのビスコッチョ。それはなんともスペインらしい、大ざっぱなレシピで作られていた。

ピラールは台所に立つと、冷蔵庫からダノンのレモンヨーグルトをワンパック取り出し、ボールに卵、ヨーグルトを入れ、そのヨーグルトのパックを計量カップがわりに砂糖、オリーブオイル、薄力粉をドバドバと投入していく。すりきり一杯でもなければ、ふるいに通すわけでもない。泡立て器で無造作にカシャカシャ混ぜ、型に流し込んで焼くだけ。

ケーキは計量が命、卵はよく泡立てるのが鉄則、と思っていた私にはかなりの衝撃だったが、食べてみると甘さ控えめ、素朴で飽きのこない味なのだ。

あれから15年。突然、あのピラールのビスコッチョが無性に食べてくなり、久しぶりにピラールに連絡を取ってレシピをきいてみた。

【ingredientes】 【材料】
1 yogur de limón レモンヨーグルト 1パック
Aceite de oliva (1 vaso de yogur) オリーブオイル(ヨーグルトカップ 1)
Harina (3 vasos de yogur) 薄力粉(ヨーグルトカップ 3)
Azúcar (2 vasos de yogur) 砂糖(ヨーグルトカップ 2)
1 sobre de levadura en polvo ベーキングパウダー 1袋
3 huevos 卵 3個
Piel de un limón rallada レモンの皮すりおろし 1個分

早速買い出しに出かけると、売り場でいくつかの疑問が。

まず、ダノンのレモンヨーグルトがない。みかんやイチゴ味はあるのに。しかもワンパックの大きさがスペインのよりも小さい気がする。そしてベーキングパウダー。ピラールの使っていたあの小袋、一体何グラム入りだったんだろう…。

懐かしのビスコッチョを再現するには、もう少しリサーチが必要だ。

 

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