スペインで生活して驚いたことの一つ、それはスーパーに占めるヨーグルト売り場の広さとその種類の多さだった。陳列ケースの端から端までヨーグルト。見たこともないフレーバーがずらりと並び、いつも圧倒されていた。レモン味は定番中の定番、日本のスーパーには売っていない、と言ったらスペイン中が驚くに違いない。
そんな記憶を呼び起こしてみるものの、やはりスペインのヨーグルトは、同じダノンでも日本のカップより大きかったように思う。
ダノンのホームページをスペイン版と日本版で確認したところ、やはり容量が異なっていた。
スペイン 125g
日本 75g
かなり小さい。
次にベーキングパウダーだ。「スペイン_ベーキングパウダー」でネット検索するとすぐに見覚えのあるパッケージに行きあたる。「Royal」。そうそう、こんな赤いパッケージだったっけ。早速、成城石井と KALDI へ偵察に向かうものの、小袋入りの箱は見当たらない。113g入りの缶を購入するも、小袋の容量問題は解決しなかったため、ネットでしつこく検索するとひと袋 16g だということが判明した。日本のベーキングパウダーは5g入りが主流なのに比べると、かなりの量だ。
これで必要な情報はそろった。ダノンヨーグルトのカップで計量する砂糖、薄力粉、オリーブオイルの比率は一定なのだが、そもそもカップが小さいので、その他の材料(卵、ベーキングパウダー)の量を調整する必要がある。
ヨーグルト | 比率 | 卵 | BP |
スペイン 125g | 5 | 3 個 | 16 g |
日本 75g | 3 | 1.8個 | 9.6g |
この比率で日本のダノンヨーグルトを使うと、Pilar ピラールのビスコッチョの材料は以下の通り。
ダノン レモンヨーグルト | 1 パック (75g) |
オリーブオイル | ヨーグルトカップ 1 |
砂糖 | ヨーグルトカップ 2 |
薄力粉 | ヨーグルトカップ 3 |
ベーキングパウダー | 10 g |
卵 | 2 個 |
レモンの皮 すりおろし | 1 個分 |
しかし。
レモン味ヨーグルトはどこにも売っていない。そこで、ダノンジャパンに問い合わせてみると、以下の回答があった。
ダノングループでは、各国が、グループ内の他の国で販売している製品を参考に、自国のお客様の嗜好に合わせ、味やサイズ、舌触りなどの製品デザインを決定いたします。弊社におきましては、2013年6月頃より夏季限定として「ダノンビオ 脂肪0レモン&ライム」を販売しておりました。季節限定製品のため、現在は販売しておりません。
ということで、レモン味の復活を待っていると、いつまでたってもビスコッチョを作れそうにないので、味を変更し、レシピ確定。
ダノンビオ 脂肪0 みかん&柚子 | 1 パック (75g) |
オリーブオイル | ヨーグルトカップ 1 |
砂糖 | ヨーグルトカップ 2 |
薄力粉 | ヨーグルトカップ 3 |
ベーキングパウダー | 10 g |
卵 | 2 個 |
レモン(もしくは他の柑橘)の皮 すりおろし | 1 個分 |
よし、作ろう。
“Bizcocho de yogur (2) – ヨーグルトのビスコッチョ (2) リサーチ編” への1件のフィードバック
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